今日も「寛容」で過ごしている。
「どうだ、わしはホトケのようになっただろう」
愚妻に問うと、
「あなたはホトケじゃなく、『放っとけ』じゃないの」
相変わらず憎まれ口。
成長のあとが、まったくうかがえないのである。
ホトケと言えばお盆。
帰省の自粛が取りざたされている。
そんなこともあってか、先程、夕刊紙から電話があり、
「帰省できない人はお盆の供養をどうすればいいのか」
ということについてコメントを求められた。
いろんな分野にわたってコメントを求められ、私はたいてい一刀両断にするようなことを話すのだが、いまはホトケのように生きているので、穏やかな気分でコメントする。
浄土真宗とお墓、仏壇について概要を話しておいて、
「それはともかく、お盆に子々孫々が帰省して手を合わせないからと言って、仏様が怒るわけがないでしょう」
アッハッハと、ホトケさまになった気分で鷹揚に話しをした次第。
寛容という生き方は、なかなか気分がいいものだ。
何があろうと、アッハハハと笑ってやりすごせばいい。
楽な生き方を見つけた気分なのである。