明後日の日曜日は、小学校の体育館を借りて昇空館の演武会である。
支部の交流と、子供たちが普段どんな稽古をしているか、保護者に見ていただくことを目的に年に1度、15年前から始めたものだ。
演武会の担当は支部持ち回りで、毎回、智恵を絞り、趣向をこらしてくれ、私は顔を出すだけ。
新しい支部も立ち上がるようで、これまた私は「あっ、そうなの」とうなずくだけ。
組織は小さいが、会員諸氏は多士済々なのである。
いつも思うことだが、趣味は、趣味であるがゆえに継続するのが難しい。
仕事は生活がかかっているため、好むと好まざるとに関わらず、逃げることはできないが、趣味は違う。
やっても、やらなくてもいい。
「今日は疲れたな」
となればサボってしまう。
そのうち、
「もう辞めようかな」
と思ったりもする。
言い換えれば、継続も断念もすべて自分の意志が決めることで、ここが仕事と違うところである。
だから私はいつも思う。
「仕事を頑張るのは当たり前で、偉くもなんともない。趣味にどこまで頑張れるか。ここで人間の値打ちは決まる」
無駄なこと、余計なこと、些細なことにこそ、大きな意味があるのだ。