歳時記

人生は「逆張り勝負」

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 この連休は、執筆に専念だ。
 人が遊ぶときに、私は仕事である。
 そのかわり、人が仕事するときに私は遊ぶ。
 愚妻は「ヘソ曲がり」と揶揄(やゆ)するか、そうではない。
『人の行く裏に道あり 花の山』
 という人生観の実践である。
 これは相場格言で、
「相場は人と同じ張り方をしていては儲けることはできない」
 という意味だ。
 みんなが「買い」のときには「売り」にまわり、「売り」のときには「買い」にまわれ、という心構えを説く。
 人生は「相場」のようなもので、「売り」と「買い」のタイミングを間違うと失敗する。
 言葉を変えれば、「勝負に出るか」「静観するか」の決断である。
 だが、私たちには欲がある。
 決断に理屈をつけて正当化しようとする。
 だから間違う。
 私は決断に迷ったら「逆張り」をする。
 いや、迷わなくても、常に「逆張りの人生」である。
 世間が休みのときは仕事をする。
 みんなが右へ行けば左に行く。
「乗り遅れるぞ」
 と言われれば、乗らない。
「乗るな」
 と言われれば、さっさと乗り込む。
 逆張りをして失敗したことはない。
 いや、どういう張り方をしたところで、人生、失敗はないのだ。
 なぜなら、人生に「失敗」はなく、あるのは「思惑」とのズレに過ぎないからである。
 だから、これからも「逆張り勝負」。
 ヘソ曲がりでいいのだ。
 

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