東京モーターショーの開幕である。
ニュースを見ていると、自動運転とかスマホ対応とか、先進技術満載で、
「クルマはここまできたか」
と驚くばかりである。
と同時に、
「そんなクルマをつくってどうするんだ?」
という思いもある。
経済・産業の発展は、本当に正しいことなのだろうか。
もっと言えば、「豊かさ」とは何なのだろうか。
青臭く、そんなことを考えるのである。
スポーツカーを運転するよりも、パソコンをいじるよりも、スマホよりも、畑を耕し、野菜と会話することのほうがはるかに面白い。
だが、この面白さは「時代の写し鏡」として存在する。
畑と一緒に暮らしてきた田舎の人は、都会にあこがれた。
そして、都会生活に疲れた人は、いま田舎暮らしにあこがれる。
人間はいつも、ないものねだりをするのだ。
ないものねだり
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