ウォーキングはアイデアの源泉である。
脳が活性化するからだと、科学者はいっている。
実際、そうだ。
考えごとがまとまらないときなど、ウォーキングをすると、
(あっ、そうか!)
といったことがよくある。
気分転換にもなる。
健康にもよい。
だから癖になる。
で、今日の夕方もウォーキングを始めたところが、途中で小雨がパラつき出した。
公園で雨宿り。
本降りになるのか止むのか。
それによってウォーキングを継続するかどうか決めなくてはならない。
西の空が明るい。
止むと見たが、一応、愚妻に電話して意見を訊いてみると、
「ちょっと、空のことまで私にわかるわけないでしょ! 風邪を引かないうちにさっさと帰ってらっしゃいよ」
私の身体を心配して言っているのではない。
風邪でも引かれると、薬だ、熱だ、何だかんだと私がうるさく言うので、面倒だと思っているのだ。
これで風邪でも引こうものなら、
「帰って来いって言っているのに勝手に歩くからよ」
と、愚妻が優位に立ってしまう。
そんなわけで、そそくさと帰宅。
シャワーを浴びてコーヒーを飲む。
アイデアの収穫はゼロ。
だが、アイデアをウォーキングに期待していると長雨が降ったらどうするのか。
そこにハタと気がついた。
そうだ。
いつでも、どこでも、どんなときでも、渾々(こんこん)とアイデアが湧いてくるようでなければならないのだ。
新しい気づきを得た本日のウォーキング中止であった。