歳時記

午後から納骨法要

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今日は今季最高の暑さになるとか。
午後から納骨法要があり、墓前でお勤めである。

スキンヘッドは頭髪がないため汗が止まらず、頭から顔へとダイレクトに流れ落ち、首筋を伝い、下着が濡れてしまうのだ。

いま墓前に持参する経本を見ると、汗を吸ってごわごわになっている。
いや、これは汗ではない。
真冬の霙(みぞれ)だ。
パラソルの下で読経したのだが、横殴りに降ったため頭も経本も濡れ、それでごわごわになったのだ。

夏も冬も楽ではないが、これが坊主としてなすべきことで、お勤めさせていただくことに感謝である。

その一方、右肩甲骨の痛みがおさまったので根を詰めてキーボードに向かったせいか、また痛みがぶり返してきた。
いままでと違って、より深い部分が痛む。

「原稿なんかやめなさいよ」

愚妻の価値観はじつにわかりやすい。

痛みという視点からだけ言えばそのとおりだが、痛くても書かねばならないという視点がすっぽり抜け落ちている。
人生が矛盾に満ちているということに思い至らないのであろう。
どうやら人生の幸せは、この割り切りにあるのではないか。
いま、ふと思ったところである。

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