歳時記

「表裏一体」と「悟り」

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ゴールデンウィークも明日で終わり。
連日、法務で忙しく、連休と無縁の10日間だった。

メールも「連休」しているのか、不調である。

メールですら休んでいるのだから、私もひと息入れたほうがいいだろう。
時代は「ライフワークバランス」である。

(よし、週明けは房総へ花でも見に行こう)
と思ったら、雨の予報。

だが、ガッカリしないところが私の長所で、
(これは遅れている原稿を書けということなのだろう。ありがたいことだ)
とポジティブに考える。

そうすると、雨の予報は実にありがたいことになる。

つまり、何事も表裏一体で、表と裏はひっくり返せば、瞬時にして真逆になる。

私は、お好み焼きが好きなのだが、焼きながらポンとひっくり返すたびに、この表裏ということを考える。

ポンとひっくり返し、
「どっちが表だ?」

愚妻に問うと、
「どっちだっていいでしょ。崩れてるわよ」
ブツブツ言う。

だが、よくよく考えてみれば、「どっちだっていい」というとらえ方こそ、表裏という分別を超えた悟りの境地ではあるまいか。

乱暴な言い方であるのは性分として、愚妻は意識せずして悟りの境地に至っているということなのか。

せっかくの連休も、くだらないことばり考えるのだ。

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