歳時記

愚妻の思案

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今日の愚妻は忙しい。
午前中は日帰り温泉でリフレッシュ、午後から病院で諸々の検査、そのあと医師と面談。

もちろん送り迎えは私で、付添も私。

抗ガン剤の効果でガンが小さくなっていて、予定どおり1月の手術となった。

ただ、リンパに転移があるので約2週間の入院になるのだが、医師と面談の際、
「あのう、主人が入院は2泊3日にしてもらえと言っているんですが」
愚妻が言うと、医師があきれていた。

数日の入院であれば、私は一人でも何とか生活できるが、それ以上となると自信がない。

食事は外食で何とかなるだろう。
下着の着替えも、入院前に大量に用意させておけば何とかなる。

だが、風呂の掃除など諸々の家事は経験がない。
いつだったか、給湯器の調子が悪くなったことがあるが、私にはちんぷんかんぷんだった。
お湯が出なくなっらどうしょう。

そういえば、雨戸の閉め方もわからない。

電気のブレーカーが落ちることがあればどうしょう。

数日以上の不在は本当に困るのだ。

そこは愚妻も懸念していて、
「洗濯はできても、干すことはできないわよねぇ」

1月は冷え込むので法務も多くなる。
白衣など、洗濯しなくてもいいようにするには何枚あればいいのか。
憂いなく入院するために、愚妻も思案しているのだ。

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