歳時記

露天風呂で小鳥のさえずり

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連休中は混むと思うので、日帰り温泉はずっとパス。
本日、久しぶりに出かけた。

晴天を仰ぎながら露天風呂に浸かっていると、今朝は小鳥のさえずりがやけに賑やかである。

小鳥にもそれなりの事情があるのだろうと思いながらも、
「不要不急の外出はいかんぞ」
と、胸の内で小鳥たちに語りかけてみるが、もとより通じるわけもない。

そういえば、かつて劇画作家の故梶原一騎先生が、
「向谷君、用もないのに走るのは人間だけだぞ」
と言ったことを思いだす。

「ライオンやトラが走るのはエサを獲るためであって、人間のように健康のためにジョギングしたり、試合で速さを競っているわけではない」
梶原先生はそう揶揄した。

動物や小鳥の行動はいつだって「要急」であって、「不要」も「不急」もないということだ。

こう考えると、「不要不急」の行動をする人間は、結局は余計なことをしているということにおいて、ヒマな時間をすごしているということになる。

愚妻は毎晩、NHKの夜7時のニュースがはじまるころになると、
「さっ、コロナ対策でノドの消毒をしなくちゃ」
と言って、いそいそと自分用に焼酎のロックを用意する。

「不要不急の行動はつつしめ」
苦言を呈するが、
「あら、私には要で急なのよ」
意に介さない。

何事においても不要不急はなく、行動に理屈のつく愚妻は、きわめて動物に近いということになるのではないか。

今朝、露天風呂で小鳥のさえずりを聞きながら思ったことを、いま日帰り温泉の食堂で仕事をしなから、息抜きにブログに書いた。
私の仕事も、いつだって要で急なのだ。

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