いよいよ来週から稽古再開である。
小学校の体育館と、中学の柔剣道場を借りて週2回行う。
小学校は幼児、低学年の「しつけ教室」、中学校は小学3生以上と古武道である。
道場は3月から延々とクローズ。
中学校もずっと使用できなかった。
9カ月ぶりの再開である。
さて、何人集まるやら。
集まれば継続するし、集まらなければそれでよし。
このところ何事においても自然体なのである。
新規問い合わせは10件以上もあり、ありがたいことではあるが、
「いま稽古は休んでるんですよ」
「えッ、もうやらないんですか?」
私の応答に熱が入らないのだろう。
たいてい驚いている。
「そういうわけでもないんですがねぇ、ま、どうしたもんかと」
こんな調子なのだ。
ところが、愚妻は張り切っている。
稽古のことではない。
稽古時のコロナ対策である。
「ちょっと、これ、稽古のときにどう?」
今夕、またまた新たなマスクを買ってきた。
四層構造だとか何とか言っていた。
消毒液、非接触タイプの体温計、雑巾など、何をどう用意しているのか私にはよくわからないが、
「もうバッチリだから」
生き生きとして言うのだ。
体育館は寒い。
寒いのが苦手な私はいまから気が重いと言うのに、愚妻のこの元気さはいったい何なのだ。
たぶん、生命力が強いのだろう。
そんな女房を持った私は幸せなのか、それとも・・・。
心中、複雑なのである。