お盆は休日であることを、すっかり忘れていた。
法務に出仕しながらも、頭にあるのは「お盆」であって、休日という観念がまったく抜け落ちている。
世間は休みだが、私は仕事なのだ
だから、編集者にも平気でメールを出す。
返信をちょうだいしても、わざわざ休日に寄こしてくれたとは思わない。
で、先程、
(あれ? 休みか?)
と、気がついた。
お盆休みでのんびりしているときに仕事のメールがくれば気分が悪かろうが、年中無休の私は、ついそのことを忘れてしまうのだ。
こんな私の生活は、「忙しいがヒマ」「ヒマだが忙しい」ということになるのだが、愚妻に言わせれば、
「身勝手なだけよ」
ニベもない。
だが、限られた人生である。
周囲に気をつかって汲々と生きて「あの人、いい人」と言われるのと、身勝手に生きて「あの人、悪い人」と言われるのと、どっちがいいだろう。
愚妻に問うと、
「いまさら何を言っているのよ」
これまたニベもない。
残りの人生を考えれば、確かに「いまさら」である。
『鶴は千年 亀は万年 我は天年』
とは仙涯の言葉だが、私なりに読み解けば、
「何歳まで生きれるかを考えるより、今日をどう生きるかを考えよ」
ということになるだろうか。
明日は「終戦の日」である。