歳時記

環境とメンタル

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コロナでブームになり、今後の「働き方モデル」となる在宅勤務について、アンケート調査の記事が出ていた。
それによると、40パーセントの人が「在宅勤務は生産性が低い」と感じているそうだ。

理由は「家庭生活と業務の線引きが難しく集中できない」とか。

在宅勤務(テレワーク)がブームになりはじめたとき、私が真っ先に懸念したのはこのことである。

私など「物書き、場所を選ばず」で、自宅はもとより電車の中だろうが、喫茶店であろうが、日帰り温泉であろうが、どこでも仕事ができる。
だからここ何十年、ずっと「在宅勤務」である。

その経験から、在宅勤務はメンタルがカギになることがわかっている。
アンケートにあるように、「家庭生活と業務の線引き」である。

私のように在宅労働が当たり前の人間でも、「場所」は仕事の集中力に大きく関係してくる。

たとえば、もっとも集中できるのは空港ロビーである。
自宅だとゴロリと横になれるが、空港ロビーだと人の目があるのでそうはいかない。
喫茶店とちがい、何時間いても気にならない。
しかも広々としている。

毎月、沖縄に稽古に通っているころ、羽田と那覇の空港で、ずいぶん原稿を書いたものだ。

そんな経験から、環境が大きくメンタルに影響することがわかっているというわけである。

環境とは、単に周囲を取り巻く環境だけでなく、服装や姿勢、所作、言葉づかいまでを含む。

そうと気がつくかどうかは別として、こうしたことにメンタルは大きく左右されている。

いまの自分、いまの生活習慣を変えたいと思えば、まず身近な環境を変えることからはじめるのがポイントなのである。

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