週末は何だかんだと忙しかった。
そのせいかどうか、今朝、右肩が痛む。
「おい、肩が痛い」
愚妻に告げ、右腕をゆっくりと回して見せると、
「すぐこれなんだから」
ブツクサ言いながら、肩をもみはじめた。
左肩である。
いま目の前で右肩を回して見せたではないか。
間違いを正すべきか、私は躊躇する。
肩をもんでくれるのはやさしさとも考えられるし、放っておくとうるさいのでテキトーにごまかしているとも考えられる。
「凝っているか?」
問うと、
「ちっとも」
そうだろうな。
右と左と違うんだから。
ものの十秒で、
「ハイ、終わり!」
そういえば昔、
「痛いの、痛いの、飛んでいけ!」
というのがあった。
なぜか唐突に思いだした今朝であった。