歳時記

「瀬戸際です」は詐欺師の言葉

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GW明けに緊急事態宣言は解除になるのか。
このことが焦点になっているが、メディアは延長の論調である。

「専門家の意見を聞いて」
と、菅官房長官は判で押したように繰り返している。

学校の一斉休校の時は専門家の意見など聞かないで、安部総理は、
「私の判断で踏み切りました」
と大ミエを切っていたのに、一転、官房長官の口を通じて「専門家」を防波堤にしているのだろう。

批判の矛先をかわすのは安倍内閣のお得意で、緊急事態の延長になったら、
「みなさんの外出自粛が8割に達しなかったから」
ということにするのはミエミエだと、うちの愚妻ですら怒っている。

外出自粛という「精神性」に施策を求めるのは、たとえていえば、
「国民みんなが道徳心を持てば、日本は思いやりに満ちた素晴らしい国になる。そうはならないのは、みんなの道徳心が足りないからだ」
この論理(詭弁)と同じ。
統治とは観念論でなく、具体的な施策を講じることなのである。

「瀬戸際です」
「正念場です」
「山場です」

安倍政権は手を変え品を変え、「もうちょっと、もうちょっと、あとしばらく」と煽り、ズルズルと引き延ばしているが、これは詐欺師の常套手段なのだ。

たとえば結婚詐欺師は、何だかんだと理由をつけ、女性からズルズルとカネをむしりとっていくのだが、そのたびにこう言う。

「今度が最後」
「今度こそ、最後」
「今度こそ、ホントにホントに最後」

外出自主規制がうまくいかないとしたら、国民の道徳心の欠如ではなく、安倍政権に信頼を置いていないことに真因があると、私は思うのである。

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