朝、起きたら腰がモーレツに痛い。
今日から本腰を入れて稽古しようと思った矢先である。
これといって原因は思い当たらない。
察するに、マジメに稽古しようと思ったことで、身体が先回りしてギブアップしてみせているのかもしれない。
午前中は保護観察対象者の面接、午後から都内で、来月大阪で予定しているセミナー講演の打ち合わせに出かけるが、腰にサポータをして「痛テテテテ」であった。
さすがに今日の稽古は見学していようと思ったが、こういうときこそ頑張って稽古するべきではないか。
そう考えを改め、明日のマッサージを予約して、いま稽古着に着替えたところである。
私のこの真摯な生き方にくらべ、愚妻は明朝の天気ばかり気にしている。
明日、近所にある日帰り温泉の「塩サウナ」は「ヒマラヤの塩」を使用するとかで、行く予定にしており、雪が降るかどうかを心配しているのだ。
「バカ者、何のためにスタッドレスタイヤにしておるのだ」
叱責すると、
「私が気をつけていても、相手のあることでしょ。ぶつかって来たらどうするのよ」
言われてみれば、一理ある。
だが、愚妻がまさかここまで慎重に生きているとは知らず、そのことに私はただただ驚くのである。