昨夜は、築地本願寺のサテライト『GINZA SALON』の「KOKOROアカデミー」に出講した。
今回で4回目である。
多くの人においでいただき、ありがたいことである。
毎回、僧侶という立場に似合わないテーマを掲げているが、今回の講題は特にそうで、拙著から取って『親鸞がヤクザ組長に「悪人正機」を説く』である。
さとり(仏法)を煩悩(ヤクザ)に対置して語るわけだが、ヤクザ社会の話ばかりするわけにもいかず、さりとて教義に比重がかかり過ぎたのでは堅い話になってしまう。
このあたりのバランスが難しい。
セミナーである以上、できるだけ多くの仏法テーマについて話をしたいが、そうなると総花的になってしまう。
「何を話すか」でなく、「何を話さないか」ということが肝要だと、あらためて反省した次第。
終わってから、若手僧侶お二人と食事しながら仏教を取り巻く環境について、あれこれお話をしたが、現状とこれからをテーマに真摯に格闘している姿を見ると、自分も頑張らねばとファイトがわいてくる。
若い人は迷惑だろうが、若い人と話すのは刺激を受けて楽しいものだ。
明日は一転、特養施設を訪問し、デイサービスの人たちを対象に古武道健康体操の試みである。
私はそろそろサービスを受ける側の世代になるので、指導はウチの道場の若い女性会員にやってもらう。
さて、どういうことになるか。
楽しみである。