夏の輪袈裟は結局、通販で購入した。
お手ごろ価格は売り切れなので、いささか奮発した。
「いつものパターンだわね」
と、愚妻は冷ややかな一言。
私は何かを買おうとすると、あれこれ検討していくうちに次第に高価格のものになっていくのだ。
カネもないのに悪いクセである。
だがクセは、クセである以上、なかなか直らないのだ。
昨日の昼間、九段支部に所属するベトナム人のD君が、古武道の稽古に道場にやってきた。
8月の国際大会に出場を決めて、これで3回目である。
北区から電車を乗り継いで佐倉市までやってくる。
熱心さには頭が下がる。
稽古量は正直なもので、見違えるように上達した。
何事もそうだが、上達するためには、その人にとって「ちょっとしたコツ」がある。
この「ちょっとしたコツ」を「画竜点睛」と言う。
小さいことだから、当人は気づけない。
何事においても指導とは、画竜に眼を入れる手伝いをすることではないかと、昨日、考えたのである。
臥龍点睛
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