歳時記

元気の素は「性格」

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 腰痛が治まってきたと思ったら、今度は右膝痛である。
「痛テテテテ」であるならハッキリしているので踏ん切りがつくが、嵐の前の静けさのような、微妙な痛さなのだ。
 かつて脊柱管狭窄症でまともに歩けなくなり、神経根ブロック注射を2回打ち、それで痛みはなくなっている。
 注射を打ったとき、
「先生、逆療法でガンガン稽古したらどうでしょうかね」
 と問うと、
「確実に悪化しますよ」
 恐い顔でいわれたものだ。
 それから10年。
 よくもっている。
 再発したのか?
 愚妻に報告し、私をいたわるように告げると、
「だから温泉に浸かりに行けばいいのよ。私なんか、どこも悪いところはないわよ」
 と威張っている。
 自分がしょっちゅう出かけているものだから、正当化しているのだ。
 我田引水ならぬ「我田引泉」ではないか。
「行けば、わしの膝は治るのか?」
「治るわよ」
「治らなかったら、おまえが責任を取るのか?」
「じゃ、行かなくていい」
 プリプリと怒りながら、自分だけ温泉に出かけ行って、すぐに帰って来た。
「どうした?」
「今日は休みだった」
「知らなかったのか?」
「知ってたけど、あなたが余計なこと言うから、うっかりしてたのよ」
 私のせいにするのだ。
 愚妻が元気なのは、温泉のせいではない。
 性格なのだ。
 人間の元気は性格に根ざすということが、膝痛になってみて、実によくわかるのだ。

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