沖縄の古武道総本部・文武館からの依頼で、日曜、月曜の2日間、来日中の外国人の方に、都内でトンファ(武具)の個人レッスンをした。
所用で来日し、東京に数日滞在するので、朝か夕刻、1時間30分程度の指導を希望しているということだ。
41歳の壮年である。
佐倉市の私の道場へ来てもらえばいいのだが、彼は過密スケジュール。
それで、私が都内に出向いたという次第。
彼は英語を母国語としない国の人間だが、流暢に英語を話す。
私は超ブロークンの英語。
だが、私は「教える人」で、彼は「教わる人」。
超ブロークンであっても、彼は必死で理解しようとする。
そんなわけで指導はスムーズにいった(たぶん)。
古武道の技術指導もさることながら、礼(お辞儀)についての解説に、彼は興味を示してくれた。
日本の文化や精神について話そうとしたが、日本語で説明しても容易に理解できないテーマ。
まして、私の超ブロークン英語では、誤解の元である。
やむなく所作だけ説明した。
それでも、コミュニケーションはじゅうぶん取れたようだ。
ペラペラと言われたのでよくわからないが、私について「ユニーク」「インタレスト」という単語は聞き取れた。
その意味するところは不明だが、11月に来日するので、また会って話がしたいといったようなことを言っていた。
繰り返し「ノーベンバー」と言っていたので、来日するのだろう。
フェイスブックで連絡するようなことを言っていた。
それはともかく、かねて英会話を勉強しなくてはと思っていたが、やはり必要のようだ。
帰宅して、愚妻にこのことを告げると、
「ちょっと、あなた、英会話を習いに何カ所行ったのよ。もうペラペラのはずでしょ」
嫌味なことを言うのだ。
で、昨夜、考えた。
きちん英語をしゃべろうとするから、言葉に詰まるのだ。
最初からブロークンと割り切り、文法など無視してブロークンで覚えればいいのではないか。
これなら簡単だ。
目からウロコである。
トンファを指導して、英会話の極意に気づいた2日間であった。
英会話の極意
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