歳時記

「無駄」という時間

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 未明の時間は早く過ぎていく。
 4時半に起きて、気がつけば、もう7時。
「早起きは3文の得」
 とはわかっていても、時間が早く過ぎると損をしたような気分になるから、勝手なものである。
 今日で新年3日。
「早や3日」か「もう3日」か。
 この感じ方が、いまの状況のバロメーターということになるのだろう。
 今年もまた、そんな、どうでもいいことが頭をよぎり、無駄な時間が過ぎ去って行く。
「人生、無駄が大事」
 というが、「忙中閑あり」と一緒で、有益な時間があってこその無駄である。
「無駄だらけの人生において、『無駄が大事』とは自己弁護に過ぎない」
 と、とどめもなく無駄なことが脳裡をよぎる。
 さて、そろそろ風呂の脱衣所の暖房が暖まったことだろう。
 無駄の続きは、湯船に浸かって考えるとするか。

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