「人生に不運はない。自分の都合があるだけ」
齢60余年にして、私が辿り着いた心境である。
気づくのが遅い気がしないでもないが、これから今まで以上にワガママを言う年代になるので、「自分の都合」という視点は大事だろう。
では、「自分の都合」にこだわらないようにするには、どうしたらいいか。
LINEに「既読スルー」というのがあるそうだが、人生もこれと同じで、日々の出来事はすべて、
「なるほどな。スルー」
と、「既読スルー」すればいいのだ。
傍観者になるのではない。
「既読スルー」によって、目前の出来事にこだわらず、リセットする。
リセットして、また新たな時間を過ごし、またリセットする。
『苟(まこと)に日に新たにせば、日々に新た、また日に新たならん』
と中国古典に言うが、これはひょっとして「既読スルー」のことを言っているのではないかと、執筆に疲れた頭に、今ひょいと浮かんだことである。
「既読スルー」と「人生」
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