歳時記

「適顔適所」ということ

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 日限の黒田総裁がイケイケドンドンで威勢がいい。
「量的にも質的にも、次元が異なる金融緩和政策を行う」
「戦力の逐次投入はしない。現時点で必要と考えられる措置はすべて講じた」
 この威勢のよさに、愚妻までもが、
「ね、ね、マネタリーベースってどういう意味?」
 テレビニュースを見ながら訊いてくるほとである。
 いよいよ好景気到来のムードといったところか。
「景気」の「気」は「気分のこと」と言われるが、白川前日銀総裁は、頭はいいのだろうが、風貌が〝通貨の番人〟としては物足りなかった。
「この人、ホンマに大丈夫やろか」
 と、ちょっと頼りない感じでは〝番人〟は務まるまい
 その点、黒田総裁は、番人向きの顔をしている。
 適材適所という言葉があるか、風貌もまた、「適顔適所(てきがん てきしょ)」ということがあるのではないか。
 株にも経済動向にも興味のない私は、そんなことを思いながら景気関連のニュースを観ているのである。

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