ここ3日間、右ヒザの炎症に苦しんだ。
痛くて、夜、眠れない。
かかりつけの整形外科が休診日だったので、そういうことになったのだが、愚かな女にはそこがわからない。
「よく何時間も眠れるわねえ」
と感心している。
「バカ者。眠っているのではない、痛くて唸っているのだ」
訂正してやったが、愚妻はもとより信じてはいまい。
私が鎮痛剤アレルギーであることは、すでにご紹介したとおりで、こういう痛みのときは厄介だ。
「じゃ、鎮痛剤はやめて、炎症を抑える薬にしましょう。こっちは大丈夫ですね?」
医者に問われたが、そんなこと私にわかるわけがない。
「わかりません」
というと話が長くなりそうなので、
「ハイ、大丈夫です」
と返事をしたところが、帰宅して薬を飲んでしばらくしてからのこと。
尾籠な話で恐縮だが、下痢が始まったのである。
急いでインターネットで調べてみると、希にこういうことがあるとのこと。
何と私は、鎮痛剤もだめ、炎症を抑える薬もだめということになるのだ。
「困ったな」
「しょうがないでしょ」
「しょうがないったって、うっかり病気もケガもできないではないか」
「しなきゃ、いいでしょ」
言われてみればそのとおり。
だが、病気やケガは、好きこのんでする人間など一人もいないのだ。
「しなきゃいいでしょう」
と言い切る愚妻の〝割り切り〟を、私は心底、うらやましく思うのだ。
ヒザ痛で夜も眠れず
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