そう言えば、袴を持っていないことに気がついた。
いや、二つほど持ってはいるが、一つは居合いを習っていたときに買ったもので、もう一つは腰板のない簡便なもの。
これでは、いかにもまずかろう。
で、今夜もさっそく通販のホームページを開き、鼻歌を歌いながら袴を探す。
と、昨夜に引き続き、愚妻の目が次第に引き吊り始めているではないか。
これはヤバイ。
「おい、おまえもこれから着物を趣味にしたらどうだ」
つとめて笑顔で言ったのだが、これが悪かったか。
「いつ着るのよ!」
あなたはタテのものをヨコにもしない、忙しいのは私ばっかり。
延々と私への非難が始まったのだ。
今夜は通販で袴(はかま)である
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