歳時記

「来年こそは」という思い

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「来年」といっても、要するに「来月」のことなのだ。
「年末」は「月末」であり、これまでも毎月「月末」を迎え、「新しい月」を迎えてきている。
 それなのに、「年末」を大きな節目とする。
 歴史的・習俗的に見れば、正月は年神様を迎えるとか、数え年で1歳年をとるということがあり、新年は「特別な月」であったということだ。
 だが、そんな思いで新年を迎える人は少ないだろう。
 それでも正月が特別な月になるのは、「人生のリセット」という期待があるからではないか。
「来年こそは」
 という思いである。
「来年こそは」
 という人生は息苦しい。
「来年も」
 でありたいものだ。
 難しいことではない。
 心の持ちようで、いかようにもなる。
 実に簡単なことなのだ。

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