昨夜7時に沖縄到着。
ホテルにチェックインしてから、沖縄在住の書家であるT氏と居酒屋で旧交を温めた。
いつもそうだが、武道、人生、宗教、さらにペット論と話題は多岐にわたり、T氏と話をすると大いに刺激を受ける。
私にとって、いわば〝充電〟のようなものなのだ。
で、今日は夕方まで原稿書きで、夜は文武館で審査会。
翌朝には帰る。
私は沖縄には100回以上来ているが、考えてみるに、うまい料理屋の一軒も知らない。
いや、海にさえ入ったことがないのだ。
「バカみたい」
と、愚妻は浅薄な言葉を投げつけるが、沖縄に100回以上行ってなお、海に一度も入らないというところに人生の面白さがあるのだ。
こう言うと、愚妻は、
「どこが面白いのよ」
と問う。
物事に対して「理由」を求めるのだ。
浅はかなことだ。
そういう生き方が、自分を苦しくする。
つまり、理屈に合えば是とし、会わなければ非とする価値観である。
「花のうつくしさに、〝なぜ〟を問う人間はいまい。物事に理屈を求める生き方を改めなければだめだ」
愚妻にさとすと、
「ちょっと、それと沖縄の海と何の関係があるのよ。旅費は私が出してるじゃないの」
キャンキャン吠え始めたので、携帯を切った。
先程、私は愚かにも愚妻に電話をしたのだ。
沖縄に来たけれど
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