最近、ニュースで、やたらと「不快感」という言葉を耳にする。
「枝野経産大臣が、九電の対応に対して不快感を示した」
とか、
「経団連の米倉弘昌会長が、孫正義社長の批判に対して、理解に苦しむと強い不快感を示した」
とか。
気になるので、「不快感」の意味について調べてみると、
『不愉快に思う気持ち』
とある。
ならばと「不愉快」について調べると、
『愉快でないこと。いやな気分になること』
さらに「愉快」について調べると、
『楽しく気持ちのよいこと。おもしろく、心が浮きたつこと』
とある。
つまり「不快感を示す」とは、
『おもしろくねぇな」
という態度や言葉のことをいうのだ。
これならわかりやすい。
「枝野経産大臣が、九電の対応について不快感を示した」
というニュースは、
「枝野経産大臣が、九電の対応に対して、〝おもしろくねぇな〟とイヤな顔をしました」
アナウンサーがこう言えば、なるほど、とよく理解できるのである。
もっとも、「おもしろくねぇな」では品位に欠けるので、わざわざ「不快感を示す」と言うのだろう。
言葉とは何と面白いものであることか。
「不快感」という言葉
投稿日: