歳時記

腰が「痛テテテ」

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 しゃがもうとして、腰にビシッと痛みが走った。
 腰のやや上部だ。
「痛テテテ」
 唸る私に、
「どうしたのよ」
 愚妻がテレビを見ながらノンキな声で言う。
「ギックリ腰のなりかけだ」
「気をつけてよ」
「どうやって」
「自分で考えなさいよ」
 畑で無理をしたからだろうか。
 思えば、耕耘機がまずかったか。
 脊柱管狭窄症の〝持病〟を持っているだけに、これはヤバイ。
 そう言えば、脊柱管狭窄症が発症したのも、古武道の稽古を熱心にやり過ぎたときだ。
 畑も、ほどほどにせねば。
「おい、明朝一番で、鍼(はり)を予約せよ」
 愚妻に命じて、
「ギックリ腰になりそうでヤバイと伝えておけ」
「自分で言ったら」
「バカ者! 男が弱音を吐けるか」
 一喝したが、愚妻は無視してテレビを見ていた。 
 いま朝の4時40分。
 昼までに送る原稿があり、いまそれを書いているのだが、身体をちょっとでも動かすと、腰が痛テテテなのである。

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