昨夜の余震は強かった。
愚妻と居間でテレビを観ていたのだが、グラグラとくるや、愚妻も私も素早く服を着ていた。
3月11日に起こった大震災のときは、初めての経験だったので、ただ揺れるにまかせていたが、余震が連日つづいているため、対応が素早くなったわけだ。
だが、これは地震に馴れたことを意味するのではない。
何度も経験するうちに怖さを知ってきたのだ。
酒の楽しさを知れば「もっと、もっと」と求め、地震の怖さを知れば、ちょっとした揺れでも身構えてしまう。
人間は楽しみの満足を知らず、恐怖に馴れることはないということを、昨夜は改めて知らされた。
昨夜の余震
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