山梨県で葬儀があり、今朝、友人とクルマで出かけた。
途中、コーヒーを飲もうと、中央高速の「談合坂SA」に寄ると、給油に長蛇の車列。
しかも、1台につき、わずか5リッターまで。
ガソリン不足は深刻である。
週刊誌を買おうとコンビニに寄ると、パンなど食品コーナーは依然として空っぽになっていた。
計画停電も、まだまだ続く。
国民生活の非常時に、プロ野球のセ・リーグは、開幕日時をめぐって、すったもんだのすえ、3月29日に延期した。
延期といっても、たったの4日。
それも文部科学省の「国民の理解が得られないのではないか」という要請があったからで、渋々の延期である。
パ・リーグは電力事情を踏まえ、開幕を4月12日に延期している。
ロッテは、
「ナイターはしばらくやらない」
と発表した。
賢明な決定である。
それに引き替え、セ・リーグはバカとしか言いようがない。
国をあげて節電を呼びかけているときに、煌々(こうこう)と灯りをつけ、
「アウト! セーフ!」
をやろうとする神経が理解できない。
先日、セ・リーグが予定どおりの日程で開幕を決めたとき、コミッショーはこう声明をした。
「プロ野球選手にとって、この困難な状況で真剣勝負をお見せすることが、期待される責務だと考えます」
アホなことを、言いも言ったり。
いったい誰に真剣勝負を見せるというのか。
避難生活で苦しんでいる方々が、どうやってテレビを観るというのか。
「責務」をタテにとって、エゴを通そうとしていると思われても仕方あるまい。
「責務」を口にするなら、こう言ったらどうか。
「被災者の方々のために選手が一丸となって物資をリュックで背負い、被災地に運ぶのがファンに対する責務だと考えます」
タレントの萩本欽一さんは、被災地に義援金を持ってファン宅を回る《欽ちゃん義援金行脚》を計画し、
「連絡を入れて訪れると気を使われるから。コンコンとノックして突然、行きます」
と語っている。
それにくらべ、被災地の悲痛な叫びをよそに、ナイターをやるとかやらないとか、バカなことに頭を悩ます人間もいることに、あらためて驚かされるのである。
セ・リーグというバカな機構
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