今日、満60歳を迎えた。
これからは、書類など年齢の欄に60歳と記入することになる。
なんだかピンときませんな。
というより、自分が還暦を迎えるということが、信じられないような気分なのである。
たとえて言えば、山道を一歩一歩登っていき、ひょいと振り返ってみたら麓(ふもと)は遥(はる)か眼下、といったところだろうか。
「人生は楽じゃない」
という思いと、
「人生、たいしたことはないな」
という思いと、二つある。
これからが、もじどおり晩節。
どう生き、どう幕を閉じるか。
朝風呂にドブンとつかり、
(いよいよ人生の正念場にさしかかった)
と、腹をくくる。
外は雨。
私の還暦を祝うように、雨音は次第に激しくなっていく。
還暦である
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