春の桜より、晩秋の紅葉に惹(ひ)かれるようになったのは、ここ2、3年のことだろうか。
それまでは、いさぎよく散っていく桜の儚(はかな)さが好きだったが、その儚さが、何となく華やいで見えるようになった。
それに引き替え、紅葉というやつは、臨終を前にした静かな微笑みのようなものを感じる。
それがいいのだ。
今日から愚妻を連れ、二泊三日で京都へ行く。
所用もあるのだが、紅葉を楽しみにしている。
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