このところ愚妻の機嫌がよくない。
年賀状のせいである。
「ブログ、楽しみにしています」
といった一文が、私宛の年賀状に何通も添えられているからだ。
ありがたいことだが、これが愚妻には気に入らない。
いつかこのブログで紹介したと思うが、友人が所用で拙宅に電話してきたおり、
「ブログ読んでます。奥さんもいろいろ大変ですね」
といったことをもらしたからである。
悪いことは重なるもので、たまたま別の知人が、
「奥さんの悪口ばかりブログに書いてある」
といったようなことを冗談で言ったのである。
さらにさらに、道場に来る幼児が愚妻に、
「眼が悪いの?」
と心配顔で言ったのだ。
「あら、どうして知ってるの?」
愚妻が問うと、
「ウーン、よくわかんないけど、お父さんがパソコンで見たんだって」
さあ、愚妻の怒るまいことか。
「ちょっと、何でもかんでも私のことをブログ書いてるみたいじゃないの」
私に抗議したのである。
そんな経緯があるものだから、年賀状に「ブログ、読んでいます」なんて一文があると、
「まさか、まだ私の悪口を書いているんじゃないでしょうね」
ご機嫌ななめになるというわけである。
愚妻も自分のパソコンを持っているし、メールもインターネットもやるくせに、私のこのブログには絶対にアクセスしない。
たぶん意地になっているのだろう。
昨年は太宰治の生誕百年だとかで、今年も太宰ブームがつづいているそうだ。
私がもし太宰のごとく私小説を書けば、売れるより何より、愚妻の逆鱗に触れてエライことになるだろう。
太宰はやっぱりたいしたもんじゃないか。
私のブログに愚妻がご機嫌ななめ
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