歳時記

重信房子の「自責の念」

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 日本赤軍のリーダーだった重信房子被告が、産経新聞の取材に応じて、
「世界を変えるといい気になっていた。多くの人に迷惑をかけていることに気づいていなかった。大義のためなら何をしても良いという感覚に陥っていた」
 と語り、自責の念にかられている、と記事は報じている。
 周知のように重信房子は、
「日本だけでは革命を起こせない」
 と海外に活路を求め、日本赤軍を創設。空港内の銃乱射事件やハイジャックなどを引き起こし、東京高裁で懲役20年の判決を受けている。
 その重信房子が、自責の念だという。
「テロリストの女王」と呼ばれた人間が、反省の弁である。
 改心することは「善」であると承知しながらも、それでは重信房子によって人生を棒にふった人や、命を落とした人は浮かばれまい。
 すなわち「一人の人間」としての改心は《是》とするも、「テロリストの女王」としての改心は《非》とすべきだと私は考える。
 重信房子は、口が裂けても「自責の念」を公に語ってはならない。
 リーダーの責務とは、自分についてきた者のために信念を貫くという一点に尽きるのだ。

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