歳時記

藤原紀香さんの挙式雑感

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 藤原紀香さんが挙式したというニュースが、朝から繰り返しテレビのワイドショーで流れている。
 昨日までは、松岡元農水大臣の自殺が繰り返し報道されていた。
 進展しない北朝鮮拉致事件もある。
 年金問題もある。
 参院選も控えている。
 格差社会、ニート、介護、高齢社会……。問題山積する一方で、紀香さんの5億円挙式に出て大ハシャギする芸能人たちがいる。披露宴の中継番組の視聴率は関西地区で40%に達したともいう。
 それが悪いと言っているのではない。
 人生の門出だ。
 みんなで祝福してあげるのはいいことだと思う。悲惨な事件が続発するなかで、明るいニュースであることも確かだ。
 ただ、ふと思うのは、人間の心の不可解さだ。
 悲惨な事件に涙した翌日には、ケロリとして別のニュースに高笑いする。汚職に怒ったかと思えば、チャンネルを変えてクイズ番組に興じ、メモ帳片手に通販番組だ。
 繰り返すが、それが悪いというのではない。
 それが人間の本質であるとするなら、自分が困ったときに、世間は決して助けてはくれないだろうと思うのだ。同情してくれた直後に、お笑い番組を見て笑いころげることだろう。
「弱肉強食」という言葉が頭をよぎる。
 そうあってはならないと憤りながらも、強者が弱者を食らう現実にどう向き合っていけばいいのか。
 藤原紀香さん挙式のニュースを見ながら、そんな思いがよぎった。

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