今朝もザッピングしながら〝ホリエモン番組〟を観た。
不思議なことが一つある。
ライブドアに家宅捜索が入って10日が経ったと言うのに、〝ヒルズなお友達〟の誰もが沈黙を守っていることである。
元週刊誌記者だった私の経験から言えば、メディアは、コメントを求めてモーレツな取材攻勢をかけているはずだが、〝ヒルズなお友達〟は――私が知る限り――みなさんダンマリを決め込んでいる。IT関連のあの人、ファンド関連のあの人と、これまでタレント顔負けの露出ぶりだったことを思えば、今回の沈黙は何とも不思議なことではないか。
では、なぜ〝ヒルズなお友達〟は沈黙しているのか。
現時点――すなわち〝ホリエモン事件〟の行方が確定しない現時点においては、コメントのしようがないからである。
「ボクは堀江さんを信じています」
とコメントすれば、同類に思われるかもしれないし、「ウソつけ!」のバッシングは必至である。
さりとて、
「やっぱりね。ヤバイことやってんじゃないかと思ってたんだ」
と世間に迎合したコメントをすれば、「てめえ、ヤバイ野郎と知ってて、一緒に酒飲んでハシャいでいたのか」と、これまたバッシングである。
だから、現時点では沈黙を守るのがベストということになる。
実は、このヒナ型が、教師の犯罪である。
教師が性犯罪などを起こすと、校長は決まって「まさか」「いまだに信じられません」と絶句して見せる。
前々から要注意教師と認識していても、
「やっぱりね。おかしいと思っていたんです」
と正直に言えば、
「おかしいと思っていながら、なぜ防止策を講じなかったんだ」
と責任を追及される。
だから、「まさか!」と驚いて見せるしかないというわけである。
以上のことから、〝ヒルズなお友達〟が、いつホリエモンについてメディアに語るか。何という言い方をするのか。〝世渡り術〟の好例として、私は登場の仕方を心待ちにしている次第である。
ホリエモン逮捕で沈黙する〝ヒルズなお友達〟
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