歳時記

「不足」をもって「幸い」とすべし

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 昨日、仕事部屋に借りている鴨川市のマンションにやってきた。
 いつもだと、自宅の千葉県佐倉市から鴨川市まで、一般道で約2時間30分ほどだが、昨日は雪が残っていたので3時間以上かかった。
 それでも、初めて経験するスタッドレスタイヤが雪を踏みつけるのがスリリングで運転は楽しかったが、新潟地方の雪害にふと思いを馳せ、考えさせられた。
 雪も少量であれば楽しく、過ぎれば深刻な事態をもたらす。
 雪だけでなく、雨もしかり。適量の雨は生活に不可欠だが、過ぎれば大きな被害をもたらす。
 いや、雪や雨だけでなく、酒だって過ぎれば二日酔いで苦しむ。
 仕事も、過重になれば心身を壊す。
 すなわち何事も、足りないのは困るが、過ぎればもっと困るということになる。
 このことを喝破したのが徳川家康で、
 「及ばざるは 過ぎたるより 勝れり」
 と遺訓の中で諭した。
 ならば、「金銭」はどうだろうか。
 金銭もまた、過ぎれば困ることになるのか。不幸になるのか。及ばざるほうが、過ぎたるよりいいのか。
 金銭おいて「過ぎたる経験」がない私は何とも言えないが、天下を手中にし、富と権勢を誇った家康して、「及ばざるは 過ぎたるより 勝れり」と言わしめたことを思えば、金銭もまた同様ということなのだろう。
「幸せは金で買える」と豪語した拝金主義者に司直の手が入り、連日世間をにぎわせている。ホリエ某が失墜した姿を見て、家康は何と言うだろう。
 鴨川市まで運転しながら、そんなことを考えた。

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