今朝は「ゴミ出し」の日だとか。
「痛い・・・・」
顔をしかめながら愚妻が腰を曲げ、ヨロヨロと這うようにして居間を歩いているので、しょうがない。
「じっとしておれ。わしがゴミを出してやろう」
言ったところが、
「どこに置くか、わかってるの?」
返事に詰まる。
「ゴミ出し」などやったことがないのだ。
「よその家は、ご主人がゴミ出しをしているというのに・・・・」
よかれと思って口にしたことがヤブ蛇になり非難されることになったが、反論をぐっと呑みこみ、ゴミを出しに行った。
ゴミを置く場所、置いたらネットを被せることなど注意事項を聞き、無事、役目を終えた次第。
車検に出しているので代車に乗り、夕方、整形医院で愚妻のリハビリをすませてからクルマを取りにデーラーに寄った。
ステッキをつく愚妻を見て、データーの担当者が、
「奥様、どうかされましたか?」
私に問うので、
「うん。歩けなくなりそうだから、そろそろ福祉車両を検討しようかと思っているんだ」
「ちょっと!」
このときだけは愚妻も元気なのだ。