歳時記

都知事候補4氏の記者会見

投稿日:2024年6月20日 更新日:

昨夕、テレビをつけると、東京都知事選の立候補予定者4人による共同記者会見をやっていた。

周知のように小池百合子、蓮舫、石丸伸二、田母神俊雄の4氏である。

石丸氏は言葉が短いため、主張がわかりやすそうだが、言葉が足りず、やっぱりわかりにくい。

田母神氏は、しゃべりにメリハリがないため、なにを言わんとしているのか、やっぱりわかりにくい。

蓮舫氏は田母神氏の逆で、メリハリがあり、とてもわかりやすそうだったが、言葉がペラペラと流れるので、なにを言わんとしているのか、やっぱりわかりにくい。

小池氏はいつもの調子でペラペラとやっているが、論点のはぐらかしが実にうまい。
だから、もっともらしく聞こえる。

私は以前、『絶体絶命をチャンスに変える  ヤクザ式  超  切り返し術』という本を書き、政治家の答弁術について例をあげて解説したことがあるが、そのなかに次の一文がある。

《「白か、黒か」
と突っ込まれたときに、
「赤色も素晴らしいではないか」
と、新たな視点を持ち出してケムにまくのが、有能な政治家の答弁術である。
別の例で言えば、
「コーヒーとお茶と、どっちにしますか?」
と問われて、
「バナナジュース」
と答えるのと同じ構造で、問いに対する答えになっていないにもかかわらず、「問いに応えた」ということをもって、相手は違和感なくそれを受け容れてしまう。
(ほう、バナナという選択肢もあったのか)
と感心したりもする。これが人間心理で、有能な政治家はこの心理を巧みについて、非難をスルリとかわしていくのだ》

小池氏のしゃべりを聞いていて、この一文を思い出した次第。

攻められ、責められたら、防戦するのではなく、新たな視点で反撃し、プロレスの「場外乱闘」にもっていけば負けはなく、引き分けになるのだ。

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