連日、メディアの話題はコロナのワクチンである。
「私はすぐには打たないわ」
と、愚妻はすでに方針決定。
理由を訊くと、
「クルマだって新車が出てすぐ買うのはよくないじゃない」
初期の具合が出そろったところで買うのが賢明で、コロナもそれと同じだと言うのだ。
なるほど。
説得力はあるが、
「よそで言うなよ」
とクギを刺す。
わかりやすくはあるが、たとえがちょいと軽すぎるのだ。
私の場合は鎮痛剤アレルギーがあるので、接種はヤバイのではないか。
「どう思う」
「私にわかるわけないでしょ」
確かにそのとおりだが、可愛げがないこと夥(おびだで)しいのである。
そんなこんなで、自粛生活のヒマつぶしで、朝から晩まで話題はコロナ。
夕方になると、愚妻はテレビで一都三県の感染者数を見くらべながら、
「あっ、埼玉に負けてる」
「神奈川には勝ってるわよ」
アホなことに一喜一憂している。
深刻なコロナ禍であるはずなのに、イマイチ深刻度が伝わってこない。
なるほど、議員も銀座を徘徊するはずである。