一昨年だったか、古着で夏大島を購入した。
信用のおける店なので、古着といっても、ちょっと唸るような金額だったが、思い切って買った。
寸法直しにもン万円を払い、そのまま一昨年、昨年とタンスの肥やしになっていた。
で、先日、ふと思い立って、この夏大島を着て食事に出かけた。
家に帰ってみると、お尻のあたりにシワができている。
「ちゃんと座らないからよ。あなたは態度が大きいから」
愚妻の文句を無視して、ネットでシワを取る方法を検索するが、見つからない。
「困ったときのバカガエルさん頼み」で、着物の生き字引である「バカガエルさん」にメールで問い合わせようかと思ったが、いつもアホなことばかり問い合わせているので躊躇した次第。
アイロンをかけていいものやら、霧吹きでシュッシュッとやっていもものやら・・・。
一昨年、雨の滴で、塩沢紬の袖に縮みがきたことがあり、絹系はヤバイのだ。
思案の末、
「おい、クリーニング屋へ持って行け!」
今朝、着物ではいつも世話になっている某クリーニング店に愚妻を走らせたのである。
先ほど、愚妻が帰宅して曰く。
「こういう着物は、シワだけ取る方法はないので、クリーニングしてたほうがいいんだって。だから出してきたわよ」
そして、
「これからは、シワができないように着なさいよ」
そんなアホな。
それに、シワをつくらないようにそっと腰掛けたりすると、〝痔主〟と間違われるではないか。
大枚を叩いて、なんとも厄介なシロモノを買ったものである。
夏大島のシワ
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