お粥(かゆ)にくわえて、タマネギを食べることにした。
タマネギは血流をサラサラにし、高血圧にいいと聞いたからだ。
四分の一をザクザク切って鰹節をかけ、醤油で食べるのだ。
今朝、さっそく愚妻に命じたところ、愚妻も血圧が高めなので、これには文句ひとつ言わず、自分用にもつくって食べている。
タマネギの一事をもって、人間の本質は「エゴ」であることがよくわかるのだ。
ついでに、しっかりと水を飲もう。
『岩もあり 木の根もあれどさらさらと たださらさらと水の流るる』
この歌は、京都女子学園の創設者で、浄土真宗の教えに貫かれた生涯を送った甲斐和里子のものだ。
岩や木の根を「人生の障害」に、自由自在にさらさらと流れていく水を「生き方」としてたとえ、
「苦難や災難にくじけず、喜怒哀楽に心乱されることなく、淡々として生きていきなさい」
と説いたもので、私のお気に入りだ。
私の血液もまた、タマネギと水によって、さらさらと流れていくことだろう。
「だからどうした」
と言われれば返答に困るが、人生、何事も遊びなのだ。
タマネギで血流さらさら
投稿日: