今朝は、晩秋の爽やかな青空である。
忙中閑ありで、ゆるりと雅楽の稽古をするつもりでいたら、愚妻が畑へ行こうと言い出した。
エンドウ豆の植え方がどうの、肥料がどうのと、ムック本を広げて見せるのだ。
収穫以外は畑に見向きもしなかった愚妻が肥料の話。
人間は変わるのだ。
と同時に、私はにわかに畑に対する情熱が薄れていく。
私もまた、変わるということなのだ。
夫婦は遊園地のシーソーに乗っているようなもので、片方のテンションが上がれば、片方が下がるのだ。
「夫婦は〝戦友〟ではなく、ひょっとして不倶戴天のライバルではないか」
と、そんな思いにとらわれるのである。
夫婦は不倶戴天のライバル
投稿日: