歳時記

「休日」を設定

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毎週火曜日を「休日」にした。
土、日は法事が入ることが多く、平日の月、水、金は愚妻を近所の日帰り温泉に送迎しなければならない。
残るのは火、木しかなく、葬儀が入ることなどもろもろ勘案した末に火曜日を「休日」とした次第。

それでなくても原稿は押せ押せなので、のんきに休んでいる場合ではなく、強引に休日にしないと結局、仕事をしてしまう。
いい歳をして、これでは残り少ない人生を磨り減らしてしまうではないか。

そんなわけで、愚妻に「休日宣言」をすると、
「あら、毎日遊んでいるんじゃなかったの?」

バチ当たりなことを平気で言うのだ。

だが、いざ「休日」を設けても、家に居たのではどうしてもパソコンを起動してしまう。
これでは骨休めにならないので昨日は映画に出かけた。
『国宝』は観たので『ミッションインポッシブル』にした。

この作品なら肩肘張らないだろう思ってのことだったが、甘かった。
効果音といい、場面展開といい、にぎやかな映画でしかも3時間の長丁場。

愚妻はぐったり。
帰宅して、
「もうくたびれちゃって、桃の皮が剥けないわ」
居間に座り込む。
トム・クルーズのせいで、昨日、食べようと思っていた桃はおあずけになった次第。

「休日」を設けることで、生活にメリハリがきいて精神的には大正解ではあるが、遠からず「毎日が休日」になる。
そう考えると、わざわざ「休日」を設けることはあるまいと思いつつ、さて来週はどの映画を観に行こうかと上映作品をネットで検索するのだ。

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