このところテレビでニュースを見ていて愚妻がもらす言葉が、
「我が家には関係ないわね」
バッサリと、この一言。
出産費用の補助、子供手当、基礎年金の底上げ、ニーサがどうした、トランプ関税がどうした、訪日観光客の数がどうした等々、高齢者の我々には関係ないというわけで、これは私も納得。
コメの値段にしても、老夫婦二人となればさして食べないので、高いと言われてもフーンといった感じ。
新しく農水大臣になった小泉進次郎が、
「コメ大臣です」
と難しい顔をして決意を述べているのを見て、愚妻が言う。
「なにが面白くて議員をやっているのかしらねぇ」
これも納得。
季節外れの「夏日」も、
「そろそろ地球も終わるんじゃないの」
愚妻にかかればいたって他人事だが、これも私は納得。
お気楽と言えばそのとおりだが、世のなかの動きに置いて行かれているような気がしないでもない。
だが、若いときは時代を追いかけ、壮年期は時代と併走し、時代を牽引し、やがて時代に追い越され、老齢期に至って時代に置いてきぼりにされる。
これをもって健全なる人生とするなら、我が家は順調に老いていることになる。
ありがたいことではないか。