いよいよ冷凍食品にシフト。
いつまで続くかわからないが、「改革」という時流に乗って「生活改革」である。
そのため、昨日は冷凍庫を買いに大型電気店に行った。
聞き慣れないメーカーがある。
「これ、きっと中国製だわね」
愚妻が柳眉を逆立て、不機嫌な顔でいう。
中国の方々に悪意はないのだが、愚妻は習近平が大嫌いなのだ。
「自分勝手なことばっかり主張して、ホント、悪い男」
テレビニュースに習近平が写ると、必ずそう言う。
坊主憎けりゃ何とやらで、中国製はノーサンキューなのだ。
「ちょっと!」
愚妻が手を上げて若い男性店員を呼ぶと、
「この冷凍庫、中国製でしょう?」
得意そうに言う。
「ハイ、そうです!」
店員はノーテンキにも、愚妻がこの製品が気に入ったものと勘違いして明るい声で返事してから、
「この冷凍庫はですね」
意気込んで説明しかけたところで、
「私、中国製は嫌いなの」
と、ピシャリ。
「はっ?」
「嫌いなのよ」
「そ、そうでしたか」
そのあとは沈黙。
そして日本製を購入することにしてから、
「で、いくらまで値引きしてくれるの?」
ジロリと睨んで言う。
先程の「中国製は嫌いなの」というピシャリの一言がきいているのか、大幅な値引きをしてくれたのである。
値引き交渉は、美人であれば笑顔が効果的。
だが、そうではなく、しかも高齢者となれば高飛車が効果的。
そんなことを思った買い物の一コマであった。