歳時記

庭の片付け

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庭で稽古できるように、合間を見て片付けている。
小っちゃい花壇が6つある。

娘夫婦と孫が手伝いにきて、花壇を2つ撤去していったが、私としては6つとも壊したいのだ。

それで合間を見て壊しているが、2つは残せと愚妻がうるさい。

「なぜだ」
「花を植えているからよ」
「何の花だ」
「忘れちゃったけど、植えているのよ」

いい加減な女なのだ。
それで壊すのは4つにした次第。

で、今朝、残りの二つに取りかかった。

「おい、作業用の服を出せ」
命じると、
「作業なんかしたことがない人に、作業用の服なんかあるわけないでしょう」

どこまでも憎まれ口を叩くのだ。

ついでに邪魔な木を切るが、根を張っていて、これが難儀なのだ。
しゃがんでいて急に立ち上がるとフラフラする。

大事をとって、まず中腰になり、それから立ち上がる。

愚妻が中腰になった私を見て、
「ちょっと、何やってるの?」

バカなことを訊くのである。

こうして先ほど2つを撤去し終えた次第。

明日は放射線治療に先立ち、CTを撮り、照射部位にマーカーを付ける。

午後からなので、私は午前中の法務をすませ、急いで帰宅して送迎しなければならない。
何だかんだ忙しいのだ。

「おまえの介護で、私は心身ともにボロボロだ」
愚妻に言うと、
「病人の私に介護させているのは誰よ!」

私と違って、すこぶる元気なのである。

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