今日から東京五輪の聖火リレーのスタートである。
すっかり忘れていた。
テレビニュースで知った。
五輪が盛り上がらないのだから、リレーが盛り上がるわけがない。
コロナもリバウンドの兆し。
メディアも成り行きによっては批判報道をしなければならないのだから、リレーの様子を手放しでヨイショできない。
走る人も「しょうがねぇな」の雰囲気である。
盛り上がらないのは当然である。
「菅総理は、人類がコロナに勝った証としてオリンピックを開催すると言っているけど」
愚妻が私に質問する。
「つまり、オリンピックまでにコロナに勝つということ?」
「そうだ」
勝った証=オリンピック開催であるなら、オリンピック開催=コロナ終息となる。
きわめて論理的である。
そう言うと、
「ウソみたい」
愚妻が眉を吊り上げ、
「オリンピックを開催してコロナが蔓延したら、政府は責任を取ってくれるのかしら」
現実的な質問をする。
「するわけがない」
「困るじゃないの」
「そう、困るのだ」
「じゃ、どうして開催するのよ」
「だから、人類がコロナに勝った証として・・・・」
話しは振り出しにもどり、
「菅さんもしょうがわないわねぇ」
ガースー総理は、市井の片隅で暮らす一介の高齢婦人にも愛想をつかされているのだ。