自粛要請の対象をめぐって、小池百合子都知事と政府とがモメている。
どの職種まで含めるのがいいのか、シロウトの私にはよくわからないが、別の意味でこのバトルは参考になる。
神奈川県の黒岩祐治知事が、こう苦言を呈している。
「なぜ小池百合子知事が(他自治体と)全然違うことをやるのか理解できない」
黒岩知事によれば、
「国と宣言対象地域との間では、発令後はまず外出自粛要請から始め、感染拡大の状況に応じて休業要請などに踏み込む流れができていた」
それにもかかわらず、東京都の案は国の方針を全く無視しており、これに驚いたそうである。
つまり、小池都知事のやり方は「ヤクザ式」である。
話しがまとまっているにもかかわらず、
「俺はやっぱり納得しねぇ」
と突如、ゴネてみせ、引っかき回すことで「存在感」をアピールする、あの手法である。
ゴネる理屈(大義名分)は、いくらでもヒネり出せる。
「都民の命、ファーストです!」
と言えばいいのだ。
いやらしいですな。
だが、トランプ大統領だって岩盤支持層があるように、大義名分を掲げてゴネれば、必ず一定の支持を集める。
「反社」と言われながら、ヤクザも一定の人気がある。
これは大いに参考になると、あらためて思うところである。