馴染みのイタメシ屋に行くと、客はガラガラ。
「コロナで参りましよ」
と店主。
いつもよくしてくれるので、こういうときこそ食べに行く。
観光業も大打撃。
宿泊施設は閑古鳥とか。
気の毒である。
だが、インバウンドのお陰で、これまで一泊7千円程度だったビジネスホテルが2、3万円の料金を取ったときもある。
「需給のバランスですから仕方がない」
といったホテル側のコメントがあった。
そうだろうと、このとき思った。
そして一転、このたび新コロナ禍である。
キャンセルが続出し、宿泊施設は悲鳴をあげているとニュースが報じている。
こういうときはホテル側も「需給のバランスですから仕方がない」とは言わない。
気の毒だと思う一方で、ヘソ曲がりの私は「なんだかなァ」と思うのである。
あるいは一斉休校、イベント自粛、不要不急の外出は控えろという一方で、飲食店が値段を下げるなどコロナ対策で繁盛していれば、テレビニュースで肯定的に報じる。
客がヒジを接するように席を埋め、笑顔で飲食している居酒屋のニュースを見ていると、
「なんだかなァ」
と思うのである。
客が悪いわけではない。
店が悪いわけでもない。
コロナ禍を煽っているテレビが、平気でこういう画像を流す神経がわからないのだ。
家に閉じこもる子供たちが見ればなんと思うか。
大人たちはズルイのだ。